●R1.11.13 ≪おおき循環センター視察≫


11月13日に女性部会主催の視察ツアーを開催いたしました。
秋晴れの中、男女19名が参加し福岡西支部駐車場を出発しました。
最初に到着したのは、JAふくおか八女が運営する「よらん野」です。朝から多くのお客さんで大変賑わっており、新鮮な野菜・果物・生花・八女茶などの特産品が所狭しと並んでいました。



次に到着したのは、道の駅おおきの中にある「くるるん夢市場」です。大木町特産の食材が豊富に取り揃えてあり、その中でも「きのこ」もぎとりギャラリーは大人気でした。
その後、地元の野菜やきのこをふんだんに使ったデリ&ビュッフェくるるんで昼食を致しました。
昼食後、施設内の環境学習室に移動し、おおき循環センター「くるるん」のバイオシステムの成り立ち等の説明を受けました。職員の方が元教師をされていたとの事で、説明が大変分かり易く、地域の方々が一体となって、生ごみの分別を徹底して行い、小学校4年生では大木町版の教材で実際に体験することによって肌で感じる環境学習を行っているということでした。
将来を担う子供たちへの教育こそが循環型社会を持続可能にする第一歩ということだそうです。



次に、いよいよバイオマスセンターのメタン発酵施設に移動し、工場内の職員の方の説明を聞きながら見学スタートです。
まず、家庭や学校などから集められた生ごみを受入れホッパーに投入し破砕分別装置にかける(異物はごみとして適切に処分される)などの前処理を行い、メタン発酵施設に運ばれて行きます。この過程でメタン菌の働きで有機物を分解し、ここで発生させたバイオガスを利用しコジュネ発電(電気と温水の供給)で施設内の給湯や電力に使用されているそうです。
その他に、これらの工程の中で排水処理設備においては、浄化槽汚泥の上澄み水を微生物の働きにより綺麗な水にして、施設内の洗浄水や各家庭の浄化槽の張り水として再利用されています。メタン発酵設備にある貯留槽の液肥は、大木町で作られるお米や野菜等の肥料として使用されています。
この液肥は、脱臭設備がしっかり機能し微生物と活性炭の働きで脱臭を行っているのだそうです。



今回、福岡県南部にある大木町で、時代を先取りした循環の街づくりが行われている事に参加者の皆さんも感銘されたのではないでしょうか?しかしここまでのシステムを確立するためには行政の方々や住民の皆さんのたゆまない協力と努力があった賜物と思います。私達が暮らしている地域にも取り入れることができるものからチャレンジしていけたらと思います。
朝早くから参加していただいた皆さんお疲れ様でした。